子宮筋腫と妊娠の関係は?
「子宮筋腫があるとなんで妊娠しにくいの?」「子宮筋腫って良性の腫瘍なんだよね?」「どう関係してるの?」と疑問に思っているあなた。
もちろん「不妊で困っている…」という人に対しても。
子宮筋腫と妊娠の関係について調べてみました。
妊娠する子宮の仕組み

子宮筋腫と妊娠の関係性についての話をする前に妊娠と子宮にお話します。
というのも、私と今読んでいるあなたとでは差があるからです。
私が当たり前だと思っていること、あなたが当たりまえだと思っていることって違いますよね。
この差を埋めるためです。
知ってる人もいるかもしれませんがその場合は、さらーっとスクロールしてください(笑)
妊娠とは
まずは画像で。

1、膣の中を精子がかけのぼる
約5,000万〜1億個の精子が膣の中を通っていきます。
2、半分以上の精子が膣の中で脱落
膣の中は酸性ですが、精子はアルカリ性のため、半分以上の精子はここで死んでしまいます。
3、さらに精子は白血球からも攻撃
半分以上残った精子も細菌や異物を取りのぞこうとする白血球から攻撃を受け、たくさんの精子が死んでいきます。
4、卵管に到着し、精子が卵子と出会う
この時精子は数百個までに減っています。
5、卵子の壁をやぶって精子と合体。受精卵に
卵子の壁はとてもあつく出来ており、それをやぶったひとつの精子がようやく卵子と合体します。それが受精卵になります。
6、受精卵が子宮内膜に着床
しかし 受精卵がそのベッドにいられなかった場合、子宮内膜の内側がはがれて生理が起こります。
精子が腟からかけのぼると最初に言いましたが、これ自体ができない期間があるというのを知っていますか?
子宮の働き
通常、精子は子宮頸管を通過できません。
子宮頸管とはここ↓腟と胎児が育つベッド子宮腔の間の部分です。

なぜ普段通過できないのか?
子宮頸管は普段、体内に殺菌が入らないよう閉じて栓の働きをしているからです。
じゃあどうやって通過しているの?
排卵日が近づくと子宮頸管から分泌液がでて、精子を通りやすくするのです。
また、妊娠して子宮体部で胎児が成長すると、子宮頸管は閉じて栓の働きをします。
外界から殺菌が入らないようにして胎児を守るのです。
子宮頸管!!すごすぎませんか?
有能すぎる!笑
ちなみに子宮頸管の平均的な長さは約3.5〜4.5cm。
妊娠24週未満で子宮頸管の長さが2.5cm以下の時、標準的な子宮頸管の長さの人に比べて早産の発症率が約6倍になるといわれます。
「妊娠したいなら排卵日を狙いましょう!」というサイトをみますが、「卵巣から卵が放出されるから排卵日狙おう」という説明しかないですよね。
私も知らなくて本で知りました(笑)
さらに妊娠する確率も見ていきましょう。
そもそも妊娠は奇跡

妊娠をするのに性交回数が重要です。
以下の研究結果がでています。
性交回数別の妊娠率・妊娠確率
性交回数と妊娠の確率を調べたアメリカの研究によると週に1回の性交では1周期の妊娠率はわずか15%
しかし、性交回数が増えれば増えるほど妊娠率はあがります。
週に1回の性交 15%
1日おきの性交 33%
毎日の性交 37%
参照:TIMING OF SEXUAL INTERCOURSE IN RELATION TO OVULATION
毎日しても妊娠確率は37%なんですね。
「え、でも毎日したら精子数減りそう…」
実は逆なんです。
こんな調査結果があります。
約1万人もの男性を調査した結果、毎日射精していても精子の量や運動率の大きな変化がなかった。
男性の禁欲期間は短い程良いとされていて、5~7日以上の長い禁欲期間を持つと、精子数が減る事がわかりました。
しかし毎日している夫婦っているのでしょうか?
毎日はさすがに…という人が多いと思います。
しかし定期的に性交することで妊娠の確率は上がります。
なので、定期的に性交するのと、排卵日近くに性交をするのが好ましいです。
妊娠は奇跡だなと調べてて思いました。
で、長くなってしまい、すみません。
子宮筋腫が妊娠とどういった関係にあるのか紹介します。
子宮筋腫と妊娠の関係は?

子宮筋腫は大きさも位置も数も人によって違います。
さらに子宮筋腫には3つのタイプがあります。
□筋層筋腫
子宮の筋肉にできる。全体の約60%がこのタイプ
□粘膜下筋腫
子宮の中にできる。全体の約10%と低い。症状が一番でやすい。
□漿膜(しょうまく)下筋腫
子宮の外側にできる。全体の約30%。子宮の外にあるため、筋腫が大きくなっても症状がでにくい。
子宮のお話をしたときにもいいましたが、赤ちゃんが育つベッドは子宮腔です。
で、3つのタイプの子宮筋腫ができる位置がこんな感じ。


赤ちゃんが育つにあたって邪魔…ですよね。
そして精子が卵管までいくのにも邪魔ですし、子宮内膜で着床するにも邪魔なんです。
子宮の外側にできる漿膜下筋腫は邪魔ではないですが、持っている子宮筋腫が筋層筋腫か粘膜下筋腫だったら確実に邪魔です。
そして着床しても、キープできず、流産の原因にもなりますし、早産のリスクもあります。
私は粘膜下筋腫がありながらも妊娠・出産することができました。
当時は知識がなかったし、むしろ、子宮筋腫がエコーにずっと映らなったので子宮筋腫の存在を忘れてたくらいです。
子宮筋腫の位置が悪くて帝王切開することになりましたが、無事に出産できて、特に何事もなく育っていることって当たり前じゃないんだなと感じています。
でもこれって子宮筋腫を持っていて、色々調べたから気づけたこと。
もし子宮筋腫を持ってなかったら子供がいるのが当たり前だと思ってるし、中々妊娠しなくて悩んでいる人とは無縁だし、もしかしたら今でも(2018年で30歳)子宮筋腫という言葉を知らないかもしれないです…
なので、子宮筋腫があることによって、年齢によって妊娠できない、妊娠したいと思っている人がこの記事を読んでいるのなら、悩むのではなく、よく考えて決断してほしいなと思います。
悩むと考えるとは違います。
悩むは答えがでているのに、行動に移すの面倒だとか、決断する勇気がなく、「どうしようかなー」という状況。
考えるは、AとBで迷っている場合、それぞれのメリット・デメリットを見出し、答えをだすこと。
だと個人的に思っていて、悩むは無駄な時間かなと。
だって妊娠は年齢との勝負だから時間がないんです!
・手術をするのを迷っている
・手術費が気になって決断できない
・もう2回核出して今、全摘を迫られている
・でも子宮筋腫を持ちながらの妊娠はリスクがある…
・でも子供が欲しい!
女性にとって妊娠・出産は人生を大きく左右します。
すぐに決断できることではありません。
全部嫌になって投げ出したくなることもあります。
でも投げ出す前にみて欲しいものがあります。
続きはこちらで⇒子宮筋腫の症状がつらい、不妊をどうにかしたいあなたへ
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なるべく語弊がなく、自分が正しいと思う情報をお届けしていくので、今後もよろしくお願い致します。
参考にした本はこちら
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