子宮筋腫の再発率とスピードは?

子宮筋腫の再発率とスピードは?

子宮ごと取る手術をした人は別ですが、核出術をした人は再発さる可能性があります。

「妊娠するまでは再発しないでほしい!」という方も多いですよね。

「子宮筋腫核出術をした場合、再発率ってどれくらい?」「再発した人はどれくらいのスピードで再発するの?」について紹介します。


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子宮筋腫の再発率は?

まず、子宮をとらない限り、再発のリスクは誰にでもあるということ。

特に子宮筋腫の数が多い人ほどそのリスクは高く、4個以上あると再発しやすいというデータもあります。

そして、閉経が近い40代よりも、20~30代の方が、卵巣ホルモンにさらされる期間が長い分、再発率も高いといえます。

 

子宮筋腫を予防する方法は、今の時点では確立していません。

子宮を温存する手術を選択したのなら、定期的に検診を受けることが大切です。

再発しても生活に支障が出る症状が出なければ、再手術の必要はありません。

しかし、重度の貧血、症状が重く困っているという人には再手術を考えます。

 

ですが、体には傷ができるとくっつくという特徴があるので、核出するたびに癒着が強くなります

癒着が日常生活に問題を起こすことはまれですが、卵管や卵巣に癒着が広がると、不妊の原因にもなるので、核出術は2回くらいまでが限界です。

 

以下は癒着のデータと術後の再発率のデータです。

癒着発生率は開腹術式で86%、腹腔鏡下手術で50%

術後の再発率に関しては、開腹術式で23%、腹腔鏡下術式で30%

このデータは、2001年に作成されたものなので、これらの結果はそれよりも前ということ。

これはこちらを参考にしました。

http://www.jsog.or.jp/PDF/53/5309-200.pdf#search=%27%E5%AD%90%E5%AE%AE%E7%AD%8B%E8%85%AB+%E5%86%8D%E7%99%BA%E7%8E%87%27

 

で、以下は私が持っている本に記載してあった再発率です。

手術後の最大経過観察期間⇒10年

症例数⇒217人

再発率⇒56人(25.8%)

再手術数⇒26人(12%)

うち子宮全摘術数⇒15人(6.9%)

 

4人に1人が再発という結果ですね。

何に重きを置いて手術するかですよね。

妊娠したいからという理由なら早めに手術を検討した方が良いと思いますが、症状が重いから手術を迷っているという理由だとちょっと弱い気がします。個人的に。


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子宮筋腫の再発スピードは?

実際に子宮筋腫核出術をして再発された方の口コミを紹介します。

35歳の時、健診でみつかった7cmの子宮筋腫が悪性の可能性があったので腹腔鏡下核出術でとりました。
40歳になり、筋層内筋腫が膣に近い背中側に1センチ腹部側に2cm背中側に2cm。
その背中側2cmの筋腫にくっつくように3センチの粘膜下筋腫。

 

35歳の頃に、手術して。43歳で再手術しています。

 

26歳で多発性で、核出手術後に1年~2年で再発

核出術後4年後の30歳の時に、妊娠し、妊娠のホルモンの影響でか、超多発性になってしまいました。

小さいのが数えられないほどでした。
結局中期に流産し、34歳の時に、子宮動脈塞栓術を受けました。

「子宮動脈塞栓術」で検索してみて下さい。

私はそれから、5年間再発は全くありません。
多発性にはとても有効です。根こそぎ筋腫にききます。
子宮も温存できます。

 

35歳⇒40歳
35歳⇒43歳
26歳⇒27歳⇒30歳

子宮筋腫の再発スピードは人それぞれですね。早いと1、2年、遅いと8年。

 

先にあげたように4人に1人の確率ですし、特に多発性の方が確率があがるとのことなので、多発性でない方は手術に踏み切るのもありかと。

多発性の方だと、ちょっと手術怖いですね。再発すると思うと。

 

また繰り返しになりますが、「なぜ手術をしたいのか」をきちんと考え整理した方がいいです。

答えがでてから「じゃあどうしていくのか?」を考えていけばいいのかなと私は考えます。


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まとめ

 

・子宮をたらない限り再発のリスクは誰にでもある

・多発性の人は再発しやすい

・20~30代の人も再発しやすい

・手術を繰り返すと癒着が強くなる

・卵管や卵巣に癒着が広がると不妊の原因にもなる

・核出術は2回くらいまでが限界

・再発率は4人に1人

・再手術する人は半分

・再発スピードは人それぞれ

・早い人だと術後1年後に再発する

 

医師としっかり相談してどうしていくかを決める必要があります。

真摯にとりあってくれない医師もいると思うので、そういった場合はセカンドオピニオンを利用しましょう。

 
 

 
 

病院の公式サイト、どなたかのブログ、私が本で読んだこと、経験したこと、先生のお話し、知人のお医者様から教わったことをもとに記事作成しています。

なるべく語弊がなく、自分が正しいと思う情報をお届けしていくので、今後もよろしくお願い致します。

 

参考にした本はこちら


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