子宮筋腫の子宮全摘術は卵巣もとるの?

子宮筋腫の子宮全摘術は卵巣もとるの?

「子宮ごと取るってことは卵巣もとるの?」

「卵巣とったらどうなるの?」

子宮ごと摘出する子宮全摘術。

子宮をとることによって体に変化はがあるのか気になりますよね。

私も子宮筋腫もちで、個人的に子宮全摘術はメリットが多いと感じています。

手術するなら子宮全摘術も視野に入れているので、色々調べてみました。


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卵巣も取らなきゃいけないの?

子宮全摘術といっても卵巣は残ります。

子宮全摘術は以下のような感じで摘出します。点線で囲っている部分です。

基本的に卵巣は残ります。

2つ絵がありますが、子宮全摘術には2種類の手術方法があります。

単純子宮全摘出術
子宮のみを摘出する手術。後遺症が少ないのが特徴。

広汎子宮全摘術
周辺臓器をまとめて摘出する。

子宮筋腫は良性腫瘍です。

しかし、くわしく検査した結果、悪性腫瘍だったというケースがあります。

悪性腫瘍は、周辺臓器への浸潤やリンパ節などへ転移する可能性があります。

この時に、広汎子宮全摘術をします。

残存がないように広範囲を切除しなければならない、ということです。

とはいえ、悪性腫瘍である可能性はかなり低いので、基本的には、単純子宮全摘術だと思ってもらって大丈夫です。

取らなきゃいけないケースがあるの?

卵巣も一緒に取るケースはあります・・・

それは卵巣にがんが見つかった場合です。

しかし、卵巣がんと診断される人数は、1年間に10万人あたり14.3人。

つまり、10人に0,0014人

かなり、かなり確率が低いです。

そして40歳代から増加し始め、50歳代前半から60歳代前半でピークを迎え、その後は次第に減少していきます。

卵巣を取ったらどうなるの?

卵巣をとる確率がかなり低いことがわかりましたが、「卵巣を取ったらどうなるの?」

卵巣には、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが分泌されます。

この2種類を卵巣ホルモンといいます。

つまり、卵巣を取ると、卵巣ホルモンが分泌されなくなるということ。

つまり・・・

更年期障害がくる!

更年期障害とは、卵巣機能の低下によるエストロゲン欠乏、エストラジオール欠乏に基づくホルモンバランスの崩れにより起こる症候群です。

症状は、顔の火照り、ホットフラッシュ、異常発汗、動悸、眩暈、情緒不安、イライラ、不安感、抑うつ、不眠、頭重感

ちなみに更年期は、閉経の前後5年の合計10年間を指します。

女性ホルモンを補うための、ホルモン補充療法というものがあります。

が、卵巣がないので、効果はあるのでしょうか…

ネットで探してみましたが、それらしきものが見当たりませんでした。

ただ、症状に効く漢方薬はあります

 

 


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子宮全摘術のメリット・デメリット

メリット

手術中の出血が少ない
子宮筋腫による症状から解放される
子宮筋腫の再発の心配がない
子宮がんになる心配がない
生理がこない

子宮をとることで、今後、子宮系の病気、生理の悩みが一切なくなります。

私は生理痛がひどく、量も多いので、無くなると思うとかなり嬉しいです。

旅行日も気にしなくていい!

特に夏。友達が夏に海外旅行に行ったのですが、その時きちゃってタンポンも持ってなくて、マリンスポーツが楽しめなったと。

「ずらしてその期間にしたのに、きて最悪だった!」

こういったことを気になくていいって楽ですよね~

そして将来起こりうる病気を気にしなくていい

手術するまでと術後の心労がないというのは、かなり時間を有意義に使えるし、お金を使わなくて済みます。

デメリット

将来、子供を産む可能性がゼロになる
子宮を取ってしまった喪失感を抱く場合がある

余儀なく、子宮全摘術をすることになる人にとって、妊娠ができないというのはつらいです。

そして女性のシンボルである子宮がなくなったことのよる喪失感を抱きます。

これは個人差があるので、なんともいえないです…

しかし、ずっとあったものがなくなるわけですから、仮に望んで摘出したとしても、寂しい気持ちが出てくると思います。

 

 子宮を摘出してからの体の変化

子宮を摘出したことによる体の変化はほぼないですが、肉体的、精神的苦痛が大きいと考えられています。

子宮摘出を受 けた128名に対し、手術前後に性生活において、どのような影響を受けているかア ンケ ー ト調査した病院があります。

その結果を簡単に紹介します。

性の欲求

手術前と変わらない⇒57.0%
性欲は低下した⇒29.7%

月経がなくなり、日常の生活が快適になった

快適⇒57.8%
性生活良好⇒22.7%
性生活悪化⇒8.6%

術後の性生活開時期

31~61日⇒44.5%
61日以後⇒27.3%
30日以内⇒22.7%

性交時の症状

疹 痛9.4%
出 血5.5%
分泌物減少19.5%

ただ、このアンケートは昭和62年のものということ。

資料です


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まとめ

・子宮全摘出をするからといって卵巣も摘出するわけではない

・しかし、卵巣にがんが見つかったら卵巣も摘出

・卵巣がんになる確率はかなり低い

・卵巣を取ると、卵巣ホルモンが分泌されなくなる

・つまり更年期障害がくる

・子宮全摘出はメリットが多い

・術後、性の欲求は変わらないと回答したのは57%

・日常生活が快適になったと回答したのは80.5%

昭和62年のものだけと個人的には、データがあるだけでもよかったなと思っています。

 
 

 
 

病院の公式サイト、私が本で読んだこと、経験したこと、先生のお話し、知人のお医者様から教わったことをもとに記事作成しています。

なるべく語弊がなく、自分が正しいと思う情報をお届けしていくので、今後もよろしくお願い致します。

 

参考にした本はこちら


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