子宮筋腫の手術、腹腔鏡下手術には種類がある!
子宮筋腫の腹腔鏡下手術には種類があります。
「どんな手術方法?」「そもそも腹腔鏡下手術って?」などの紹介します。
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子宮筋腫とは

子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍。
35歳以上で20~30%、40歳以上で40~50%で、4人に1人が持っていることになります。
つまり、女性特有の病気の中でも、子宮筋腫はありふれた病気といえます。
そして、子宮筋腫はがんではないということ。
がんのように、健康なほかの組織を破壊したり、転移したりもしません。
がんに変わることもありません。
命の危険もなく、子宮筋腫があるから子宮がんになりやすい、というわけでもないです。
子宮筋腫の大きさも、できる数も、できる位置も人それぞれ。
つまり、でてくる症状も人それぞれ。
子宮筋腫があることによって、でてくる症状というものがあります。
しかし、症状に気づかない人もいれば、強い人もいます。
手術するかどうかは、先生と相談して決めます。
単に、“大きいから”という理由だけで、手術を打診してくる先生は要注意です。
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腹腔鏡下手術とは
内視鏡器具を体表皮膚より腹腔内へ挿入して行う手術技法のこと。

手術方法
お腹に数個、5mm~1cmほどの穴をあける。
↓
炭酸ガスで膨らませる。
↓
穴から腹腔鏡や器具を挿入。
↓
テレビモニターで確認しながら切除。
↓
切除した子宮筋腫を摘出。
1週間以内で退院できます。
メリット・デメリット

メリット
◆大きい傷跡が残らない
◆術後の痛みが軽い
◆入院期間が短く、社会復帰も早い
◆癒着が少ない
デメリット
◆対象となる子宮筋腫が限られている
◆医師に技術が要求される
◆実施している病院が限られている
私たち側にはメリットの多い術法といえるでしょう。
そのため、最近手術件数が増えているのはたしかです。
しかし、医師側に負担が大きいといった感じでしょうか。
子宮筋腫の大きが7~8センチ以内でないと手術は困難。
子宮筋腫の大きさ、数、位置によってより、手術の難易度が大きく変わってきます。
手術中に、開腹手術に切り替えられるケースもある。
実施している病院が限られているので、人によっては、「市外にいかなければならない」「市内ではあるが距離がある」といった可能性があります。
まずはお近くの産婦人科へ行き、先生に相談してみると良いでしょう。
腑に落ちず、「他の意見も聞いてみたい」と思ったらセカンドオピニオンをしてみるのもいいかもしれません。
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子宮筋腫の手術、腹腔鏡下手術には種類がある!

子宮筋腫の腹腔鏡下手術は細分化すると、4つあるので紹介します。
全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)
すべての切断・縫合を腹腔鏡下でして、腟から子宮をだす。出産経験のない人も受けれます。
腹腔鏡補助下腟式子宮全摘術(LAVH)
子宮上部の靭帯切断・癒着はく離などは腹腔鏡下。子宮下部の靭帯切断・子宮摘出・腟縫合は腟から。
腹腔鏡下子宮筋腫核出術(LM)
すべての作業を腹腔鏡下でする。
腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術(LAM)
腹腔鏡に加えて、おなかを3~5センチ切開する。切開したところから子宮筋腫の摘出・子宮の縫合をする。
おそらくそれぞれメリット・デメリットがあるかと思います。
そして、子宮筋腫の状況によっては、この4つのうちの、「腹腔鏡下がいいなら、LAMじゃないと他は難しいですね」となる可能性もあります。
まとめ

・子宮筋腫は良性腫瘍で、がんではない
・子宮筋腫の、大きさ・できる数・位置・症状は人それぞれ
・手術をあせる必要はない
・腹腔鏡下手術は子宮筋腫の大きさが7~8センチ以内
・患者にとってメリットの多い手術方法
・対象となる子宮筋腫が限られているため医師の技術が必要
・腹腔鏡下手術は4種類の術法がある
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なるべく語弊がなく、自分が正しいと思う情報をお届けしていくので、今後もよろしくお願い致します。
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