子宮筋腫の子宮全摘術を腹腔鏡でする場合のあれこれ

子宮筋腫の子宮全摘術を腹腔鏡でする場合のあれこれ

どういった手術になるのか、入院、費用、痛みについてなど、子宮全摘術を腹腔鏡下手術でする場合の様々なことを紹介します。

手術となると不安もありますし、知って損することはないので、なるべく多くのことを知っていきましょう。


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子宮全摘術とは

子宮全摘術とは、子宮ごと摘出する手術。

さらに、細分化すると2つの術法に分かれます。

「単純子宮全摘出術」
子宮のみを摘出する手術。後遺症が少ないのが特徴。

「広汎子宮全摘術」
周辺臓器をまとめて摘出する。

子宮筋腫は良性腫瘍ですが、くわしく検査した結果、悪性腫瘍だった場合、周辺臓器への浸潤やリンパ節などへ転移する可能性があります。

この時に、広汎子宮全摘術をします。

残存がないように広範囲を切除しなければならない、ということです。

メリット

◆手術中の出血が少ない

◆子宮筋腫による症状から解放される

◆子宮筋腫の再発の心配がない

◆子宮がんになる心配がない

◆生理がこない

個人的にはメリットが多いように感じます。

今悩んでいる子宮筋腫、今後子宮がんの心配をしなくていいなど、様々な不安から解放されます。

私の場合は生理痛もひどいので、なくなると思うといいなぁと。

 

デメリット

◆将来、子供を産む可能性がゼロになる

◆子宮を取ってしまった喪失感を抱く場合がある

一応デメリットに含ませて頂きましたが、妊娠を望まない人もいます。

価値観は人それぞれですし、年齢によっても変わってきますよね。

問題は精神面かなと。女性のシンボルである子宮がないという喪失感。

この感じ方はやはり、人によって違います。

ただ、子宮がなくなったからといって女性らしさが損なわれるわけではありあません。

女性ホルモンを分泌するのは卵巣だからです。

くわしくはこちら⇒子宮筋腫の子宮全摘術、術後はどんな感じ?

 

 

腹腔鏡下手術とは

内視鏡器具を体表皮膚より腹腔内へ挿入して行う手術技法のこと。

手術方法
お腹に数個、5mm~1cmほどの穴をあける。

そこから炭酸ガスで膨らませる。

穴から腹腔鏡(内視鏡の一種)や器具を挿入。

中の様子をテレビモニターで確認しながら胆のうを切除。

切除された胆のうを摘出。

1週間以内で退院できます。

メリット

◆おなかに大きい傷跡が残らない

◆術後の痛みが軽い

◆入院期間が短く、社会復帰も早い

◆術後の癒着が少ない

私たち側にはメリットの多い術法といえるでしょう。

そのため、最近手術件数が増えているのはたしかです。

デメリット

◆手術対象となる子宮筋腫が限られている

◆医師に熟練した技術が要求される

実施している施設が限られている

医師側に負担が大きいといった感じでしょうか。

子宮筋腫の大きさ、数、位置によってより、手術の難易度が大きく変わってきます

手術中に、開腹手術に切り替えられるケースもある

そして実施している病院が限られているので、人によっては、市外にいかなければならない、や市内ではあるが、距離があるといった可能性があります。

このあたりのことはまず、お近くの産婦人科へ行き、先生と相談して決めていきましょう。


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子宮筋腫の子宮全摘術を腹腔鏡でする場合のあれこれ

子宮全摘術と腹腔鏡下手術についてわかったところで、実際に手術することになった場合のあれこれを紹介します。

入院期間は?

入院期間は、傷跡の痛みによって変わります。

腹腔鏡下手術は、術後の痛みが少ないので、5日間程度です。

社会復帰も早いです。

開腹手術なら30日前後要しますが、腹腔鏡下手術なら1週間~2週間が目安です。

あと術後は38度くらいの発熱があります。

これは術後に起こる正常な症状なので、心配しなくて大丈夫です。

痛みは?

痛みよりも、おなかのハリを感じます

人にもよりますが、胃から腸までポコって出ていて膨らみます。

食事も、圧迫されてる感じで食べにくく感じます。

しかし、腹腔鏡下手術で使う炭酸ガスは、炭酸ガスが短時間で組織に吸収され、呼気として排出されます。

なので、膨らんでいるおなかは注入した炭酸ガスのせいではありません

胃腸の動きが一時的に鈍くなって、腸管内にガスがたまっている可能性が高いです。

痛みは術後1週間くらいでしょう。

費用は?

手術の種類により費用は異なりますがおおよそ40~80万円。

その3割が自己負担となります。(12~24万)

高額療養費制度が適応できるので、手術が終わり、手続きしてから約3か月後に払い戻しされます。

しかし、一時的な負担が大きいので、入院前に限度額適用認定証を取得しておくと良いでしょう。

これを取得しておくと、ひと月の支払額が自己負担限度額までとなります。

くわしくはまた別の記事に書きますね。

 

 


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まとめ

・子宮全摘術には2つの術法がある

・子宮全摘術は、子宮筋腫の再発がない、子宮がんになることがないなど、さまざまな不安がなくなる

・腹腔鏡下手術は、患者側にメリットの多い手術

・しかし子宮筋腫の状況によって、手術の難易度が変わる

・実施している病院も限られている

・腹腔鏡下手術を受けたい気持ちはわかりますが、こだわりすぎないこと

・入院期間が短く、社会復帰も早い

・術後は痛みよりもおなかのハリが気になることも

 

 

病院の公式サイト、私が本で読んだこと、経験したこと、先生のお話し、知人のお医者様から教わったことをもとに記事作成しています。

なるべく語弊がなく、自分が正しいと思う情報をお届けしていくので、今後もよろしくお願い致します。

 

参考にした本はこちら


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