子宮筋腫の手術、開腹の傷跡ってどれくらい?
「開腹手術をすることになりそう・・・」
「先生から指示された手術方法の選択肢のひとつが開腹手術」
「傷跡って何センチくらい?」「術後痛い?」「後遺症ってある?」
など、子宮筋腫の開腹手術について紹介します。
そのほか、開腹手術の場合の入院から退院までの流れも。
私も子宮筋腫を持っていて、手術するなら開腹手術になりそうです。
一緒に理解を深めていけたらいいなと思います。
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Contents
子宮筋腫、開腹手術の傷跡ってどれくらい?

開腹手術をするにあたって一番気になる傷跡。
どの程度のもので、どこを切るのか、術後、痛みはあるのか、後遺症はあるのかなど紹介します。
どんな感じの傷跡になる?
開腹手術は、おなかにメスを入れるので、傷跡が残ります。
そして縦に入れるか横に入れるか選ぶことができます。
縦の場合は、おへその下から恥骨までの間を縦に切ります。
横の場合は、恥毛の上を横に切ります。

手術手順
筋腫の取り出し方の開腹手術は決まっているとして、まだ決めなければならない術法があります。
子宮筋腫核出術でするか子宮全摘術でするか。それぞれ紹介します。
子宮筋腫核出術
これは筋腫のみを摘出する手術です。
今後、妊娠・出産をお考えの方は、子宮筋腫核出術を選択するといいです。
手順
子宮表面の筋層をメスで切開。
↓
筋腫を核出。
↓
出血しないよう、切開したことろを縫い合わせる。
子宮全摘術
これは子宮ごと摘出する手術です。
子宮をとってしまうと自然妊娠はしません。
なので、「もういいかな」という方はこちらを選ぶ方が多いです。
子宮をとってしまえば、再発することがないですし、子宮がんになることもないです。
あと、子宮筋腫(良性腫瘍)ではなく、くわしく検査した結果、悪性腫瘍だったという方は子宮全摘術になる可能性が高いです。
子宮全摘術の摘出範囲は以下です。このピンクの枠です。

卵巣は残ります。
傷跡
傷跡は、子宮筋腫の大きさにもよりますが、5~10センチの間です。
5センチと10センチではかなり差がありますよね・・・
とはいえ、仮に子宮筋腫の大きさが10センチだった場合、傷跡も10センチというわけではありません。
傷を小さく抑えるように行うミニパラと言われる手法が出てきたのです。
この手法だと、子宮筋腫が10センチ超えでも、数が多くても、5、6センチの傷跡にできるのです。
なので、基本的には5、6センチの傷跡という認識で良いかと思います。
痛み
麻酔(全身麻酔)が切れてからは、誰にでも痛みはあります。
痛みのピークは術後24時間。
通常、痛みは1~3日で軽快していきます。
それでも痛みがあるときは、我慢せずに医師や看護師さんに伝えましょう。
後遺症
もちろん手術から1~3日後に比べたら痛みは少ないです。
しかし、笑ったりすると痛みます。
立っている時に座る、座っている時に立つ、かがむなどの動作の度に痛みます。
自身、帝王切開した時がそうでした。
これは2週間くらいあったと思います。
ただ、ズキズキとした痛みが気にならなくなるまでだと、3週間は要したかも。
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子宮筋腫、開腹手術のメリット・デメリット

開腹手術ではなく、他の手術方法を選んでも、メリット・デメリットはあります。
デメリットを知ってしまうと、どうしても手術に対して嫌悪感を抱いてしまいがちですが、向き合うべき。
術後に文句を言っても後の祭りです。
メリット
◆手術時間が短い
◆どの医療機関でも、さまざまなタイプの子宮筋腫に対応できる
◆おなかの状態を広く見ることができるので、正確性と安全性が高い
デメリット
◆傷後が残る
◆入院期間が他の手術方法にくらべ、長い
◆術後に痛みがある
◆社会復帰に約1か月かかる
◆術後の癒着が起こりやすい
医師が直接見れて確認できるので、もっとも確実な手術方法です。
デメリットが多いように感じるかもしれませんが、正確性と安全性が高いので、個人的にはいいなと思います。
他の手術方法ですと、実施している医療機関が限られていたり、途中から開腹手術に切り替えられるケースもあります。
どの手術方法にもメリット・デメリットがあります。
手術をすることになった場合、医師から指示された手術方法の中から選択できます。
医師からの説明もあるかもしれませんが、それぞれ特徴の違う手術方法を少しでも理解しておくと良いでしょう。
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開腹手術の場合の入院から退院までの流れ

入院当日
問診、診察、検診
↓
入院中の予定説明、手術の最終説明
↓
夜に緩下剤の服用
(緩下剤・・・比較的作用の緩やかな下剤。軟便となり排便回数が増加する。手術の際になるべく中身がからっぽがいいからかな?)
手術前日
21時以降の飲食は禁止
(手術時間によって飲食禁止時間も変わってくると思う)
手術当日
点滴をする
↓
術前・術後の飲食禁止
↓
術後の痛みは鎮痛剤などをのむ
↓
手術結果について家族が説明を受ける
↓
病室に戻ったあとはベッドの上で脚の運動
手術翌日
膀胱のカテーテルを抜く
↓
水分をとれる
↓
歩行を開始する
“膀胱のカテーテルを抜く”ですが、
手術のために麻酔をします。
麻酔が切れてもすぐには感覚は戻りません。つまり尿意を感じません。
なのでくだから排泄をします。
このくだを抜く作業をするということです。
入院期間は7~10日。痛みは人それぞれなので、〇日と断定できません。
まとめ

子宮筋腫の開腹手術した場合、傷跡はどうなるのか?について紹介しましたが、他のこともごちゃごちゃと言ってしまい・・・
分かりにくかった方もおられるかもしれませんので、まとめます。
・開腹手術の傷跡は縦にするか横にするか選べる
・幅は5、6センチだと思ってもらって大丈夫
・傷跡が一番痛むのは、術後24時間
・ズキズキとした痛みが完全になくなるにおよそ3週間
・さまざまな手術方法のメリット・デメリットを知っておくと良い
病院の公式サイト、私が本で読んだこと、経験したこと、先生のお話し、知人のお医者様から教わったことをもとに記事作成しています。
なるべく語弊がなく、自分が正しいと思う情報をお届けしていくので、今後もよろしくお願い致します。
参考にした本はこちら
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